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先人たちが産んだ数々の美しい美術作品たちへの賛美と熱狂が冷めやらぬように、
継ぎ足しながら新しい時代の中で更新していくことに自らの使命を感じる。
美術という世界が与えてくれる歓びと幸せ(それは愛かもしれない)を忘れないように。
10.APR.2013
美術作品を体感したときの、またはみずからそれを生み出す瞬間の歓びや高揚感が自身の美術の起因となっている。
そうやって生み出される作品たちを『誘惑の装置』と捉え、それらを内包した空間をさらに孕む、ひとつの部屋でありながらもっとも
プリミティブな美術である『絵画』としての作品 (『OIL on Room』というタイトルの一連のシリーズ)を作ってきた。
絵画というものは創作することにおいての歓びをもっとも直接的に感じ得ながら表現出来るものだと考えている。
そこには何万年も遡ってくらいくらい洞窟の中で美術が産まれた奇跡の瞬間に立ち会える可能性があるのではないかと思うのだ。
そして現に、この『部屋の絵画』はずっとずっと前と繋がっていた。
作品が生まれた瞬間も、今この瞬間も、3万年前かもしれない。
3.DEC.2013 for solo exhibition “IT MAY BE THIRTY THOUSAND YEARS AGO”
私はずっと前とずっと遠くに思いを馳せている。
何万年も前のこと、何万光年も先のこと。暗い洞窟の中で美術が生まれた瞬間と、これからのこと。
何万年と一秒が肩を並べられる、そのときが来るのを信じて。
17.MAY.2014
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